今回の(峠歩きの景色)はお手軽な日帰りハイキングコースです。
今から8年前の”景色”ですね。
【年月日】2007年3月
【ルート】飯能駅-高麗峠-巾着田-高麗駅
本当は秩父の峠に行く予定を立てていたが、目覚まし時計を止めてハッと我に返ったら既に9時。時間を気にしながらの峠歩きも嫌だなぁと、急遽予定を変更。
以前図書館でコピーをしていたガイドブックを眺め、目に付いたのが飯能駅からの高麗峠。駅から歩けるし、子供の遠足コースでもあるらしいので、難易度も低いだろう。ここなら何も考えずポカーンと歩けそうという事で、そそくさと着替えに入る。
大袈裟な格好は嫌だったので、洗いざらしの古ぼけたジーパンに普段着のシャツを羽織る。そしてデイバッグを担いだ様は、ひと昔前の予備校生みたいな感じ。「山歩きにジーパンとは」とお怒りの向きもあるだろうが、そもそも峠越えは生活に密着したものだしね、と屁理屈をつけて西武線に乗り込んだ。
(・・・と、強がりを書いていますが(^^;、やはりジーパンは良くないでしょう。濡れた時の重さや、伸縮性の悪さはもちろん、見落としがちなのが、足に熱がこもること。かなり不快です。)
国道299号の西武線高架をくぐった先に[高麗峠」の標柱が立つ自然歩道入口(写真)がある。
なだらかな起伏が続く路の脇には、生き物や草花を紹介したミニパネルが設置されている。
峠まではゴルフ場の高いフェンスが続くが、木々が茂り、展望が利かない代わりにゴルフコースも隠してくれるので、思ったほど気にはならない。
路ではジョギング中のお爺さんや、手ぶらで歩く人ともご挨拶。山路お散歩コースだ。
ちなみに道幅が広いので自転車を持ち込むことも可能だろうが、飯能側入り口には「二輪車乗り入れ禁止」の立て看板が設置してあったので、念の為。
また路にはところどころ割れたタイルのようなものが敷き詰められている。てっきり暴走自転車除けだと思い、お仕事中の方に尋ねたら、路がこれ以上エグれないように敷き詰めているとのこと。その上から土を覆うとのことで、このような道普請で路が守られており有難いことですね。
さて、峠には「高麗峠177m」の標柱とベンチが2つあるだけだ。
特に展望も無いので、元気な皆さんは素通りしていく。私は疲れたので当然ひと休み。
そのベンチでお会いした、多武峯山から歩いてきたおじさんの話によると、昔は西側にも路があり、滝へ降りることが出来たそうだ。残念ながら今はゴルフ場のフェンスで通行止め。
体が冷える前に峠を後にすれば、フェンスも無くなり、あとは無心に歩くだけ。やがて沢に沿った良い雰囲気の路に出たので立ち止まって深呼吸。ふう、気持ちいいー。のんびりしたな~。
あとは飛び石が楽しそうなドレミファ橋を渡って、巾着田へ行けばよいのだが、路上の案内版に「ドレミファ橋はありません」の文字が。仕方なく案内通り「あいあい橋」で巾着田に入る。
菜の花の咲いている巾着田 は、マンジュシャゲ(ヒガンバナ)の群生地でもあるので、赤い花が咲く秋が見頃だろう。脇には運動場もあり、草野球をやっている。もちろん個人所有の田んぼもある。
高麗駅まで全行程8km位だろうか。
それでも日ごろの運動不足のせいで、帰りの西武線では熟睡だった・・・。