趣味に乾杯!

中津峡から八丁峠、小鹿野へ(サイクルツーリングの記憶)

今回の「サイクルツーリングの記憶」は、季節外れとなってしまいましたが、紅葉の秩父路です。それでは・・・、


【 年月日 】 2002年10月末
【 ルート 】 秩父鉄道三峰口駅−R140−r210−金山志賀坂林道(八丁隧道)−R299−小鹿野(小鹿神社/一本杉峠/秋葉神社)−西武秩父駅
【走行距離】 約87キロ
【 車 種 】 ランドナー


朝の8時に秩父鉄道の三峰口駅に到着。ホームで吐く息は既に白い。指切りグローブの指先に冷たさを感じながら、体をほぐすようにゆっくりペダルを回す。
駅前からR140を進む。滝沢ダム建設中のためか大型ダンプが多い。雷電廿六木橋(らいでんとどろきばし)のループ橋を渡り、r210に進むと、この状態が更に酷くなる。1車線の道をクラクションを鳴らしながら大型ダンプがひっきりなしにすれ違う為、こちらはその隙間をぬって走り抜けるしかない。
しかし工事現場を過ぎてからは大型ダンプの姿は見えなくなり、ようやく落ち着いた。
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中津峡は絶壁が続くダイナミックな渓谷美が楽しめると言われている。
「新編武蔵風土記稿」によれば、「両岸は断崖絶壁にして、進退ここに極まるような所もあり、見上げても太陽さえ見えないほど谷は深い。(中略)他の山国は知らず、秩父郡第一の難所なり」と記されているほどだ(※1)。現在でもその谷深さは実感出来る。

中津峡で充分に紅葉を味わった後、小倉沢にあるニッチツの鉱山集落へ入る。
現役の鉱山である一方で、廃校になった小学校跡や、多数の崩れそうな廃屋などが見られ、その場所だけ時間が止まっているようだ。けれども古くは武田氏の金鉱採掘にはじまり、戦前の活性期には、商店や病院、ダンスホールまで存在した鉱山街だった(※2)。
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集落の端から金山志賀坂林道が始まる(写真)。道も狭くなり、いよいよ林道の風景だ。
途中、梯子の掛かった八丁峠への峠道入り口がある。その峠道の距離は八丁(約872m)にして峠名の由来になっている(※3)。

ひとしきり上った後、ようやく八丁隧道(写真)に到着する。時刻は12時丁度だ。
このトンネルは、明かりが全く無い中を約900m走り抜けるため結構怖い。ライトを点灯させて吸い込まれるように中へ。
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トンネルを抜けるとご覧の展望だ。
中津峡側は絶壁で展望が望めなかっただけに、この眺めはとても嬉しい。

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写真は下りの一コマ(自転車の向きが反対です)。
景色の良い中を、気持ちよく飛ばす。

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秩父への帰り道で5万図を眺めると、途中の小鹿野に「一本杉峠」、「団子坂峠」という2つの峠が並んでいたので、寄ってみることにする。
かつて困民党が終結したいう小鹿神社の脇から静かな小道を進むと、「四季の道・小鹿野」というハイキングコースに入る。(地図は小鹿野町観光協会のサイト様を御覧下さい。)残念ながら現地のコース図には峠の場所は記載しておらず、見当をつけながら急勾配の坂を押し上っていくしかない。

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上りの途中で赤い鳥居の近くに寄ると、そこから一本の大きな杉の木が見えた。「一本杉峠」の杉の木だ(写真)。木の根元には小さな祠もある。この木はきっと、峠の神様なんだろうなぁ・・・。
今度は東に上り、秋葉神社にたどり着く。「団子坂峠」は更に東へ進むと思われるが、道が険しいため諦める。いったん引き返して別のルートから探索を試みるも、結局分からなかった。

落ち葉を踏みしめ、タイヤを泥だらけにしながらR299へ復帰する。
小鹿野から最後のひと山を越えて、西武秩父駅には15時過ぎに到着した。


(参考文献)
(※1)「秩父の峠」(大久根茂著 さきたま出版会 1988年)
(※2)「山村と峠道」(飯野頼治著 エンタプライズ 1990年)
(※3)「日本山岳ルーツ大辞典」(竹書房 1997年)


埼玉県は秩父・奥武蔵と峠が多く、自転車で走るにも徒歩で歩くのも、好条件です。
電車も東京都心から出ており、輪行にも最適です。
是非、埼玉県へサイクリングでお越しください!

山梨 穴路峠から旧雛鶴峠へ(峠歩きの景色)

今回の<峠歩きの景色>は2003年の12月、とある平日の朝に訪れたものです。
年末の平日という時期もあり、ハイカーとは全く会わず、ちょっと心細い峠歩きだった記憶があります。


穴路峠とは何か縁があるのかもしれない。

そもそもは以前のニューサイクリング誌(2001年2月号No.442)で、三上昭氏が「光をパッと浴びる峠」と紹介されてから気になっていた。
そしてALPSさんで「旧峠を訪れる山みち入門コース」をご相談した時に、この峠を薦めて下さった。「道はハッキリしているんだけど、何となく道を外れたような気がして少しばかりスリリングだよ(笑)。」

ここまで不思議と条件が揃えば、あとは訪れる時を待つばかりだ。パスハンを同伴しようと思ったが、徒歩のスピードは自転車とはまた違った景色が見えるだろうと思い、今回はゆっくり歩きで味わうことにした。

駅前からバス停「たけのり入口」までは、国道20号を東に進む。この辺りの舗装路歩きは自転車と違って少々もどかしい。バス停を右折して踏切を渡ると眼前に山並みが広がる。道なりに下り、桂川に架かる虹吹橋を渡って丘の上にある小篠の集落へ向かう。
集落の中では道標に従って山道へと入る。貯水池を右手にやり過ごし、濡れた落ち葉を踏みしめながら沢沿いを進む。
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(沢沿いの為、小さな石がゴロゴロしている )

所々に道標があり、また木々にテープが結んであるので少しは安心した。けれでも平日の朝早いせいか人っ子一人と出会わず、「熊出没注意」の黄色い看板もあって、少々心細い。そして路面は小さな石がゴロゴロして歩きにくい。歩幅を靴幅まで狭め、足を前に置くように腰でリズムをとりながらゆっくり歩いていく。

駅から歩いて約1時間半、高畑山との分岐点に到着。登山ガイド本では「石仏」と記載してあり、今では台座しか残っていないが、その代わりに小石が積み上げられいる。お賽銭も供えられていた。
山歩きは予想以上に大変だ。思わず手袋を脱いで合掌する。ここまで無事に辿り着けたことを感謝し、これから先も、どうか安全に歩くことが出来ますように・・・。昔の人が何故に神仏を峠道に祀ったのか実感出来る。
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分岐を左にとってからは、行く手に大きな岩が増える。その表面は苔むして緑色に染まっている。そして飛び石で沢を渡るところもある。今日は、先に3日間続いた長雨からはまだ何日も経っていない日だ。水量も恐らく普段より多いだろう。
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石仏から約40分後、ようやく沢から離れ、九十九折りで山肌に取り付く。しばらくは薄暗い林の中を進むが、やがて目の前がパッと開ける。よし、もう峠は近いぞ。

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やっと峠についた!標高は845m、綺麗な切り通しの小さな峠だ。道の端に座り込み、リュックを降ろし靴を脱ぎ捨て、水筒の水を口に含む。これでようやく一息だ。
あらためて周囲を見渡せば、東西に高畑山と倉岳山の尾根道が延びている。正面に見えるのは棚ノ入山だろうか?鳥の囀りも聞こえることなく、かすかな風の音だけが感じられる。この雰囲気をしばし満喫しよう。

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穴路峠は別名「アナシ峠」とも呼び、アナジ、アナシとは北西風の方言ということから、冬に峠を越す厳しさから名付けられたとの説がある(※3)。また「穴師(鉱山師)が超えた峠」に由来するとの説も(※5)。集落名をとって「小篠峠」とも呼ばれた(※2)。
昔の無生野の人たちは炭を背負って鳥沢宿まで歩いた(※1)。男たちだけでなく女や老夫婦も炭俵を背負った(※2)。現在よりもっと荒れた道を粗末な装備で越えたのだ。熊などの野生動物の危険もあっただろうに。
第一、峠なんて本当は歩きたくなかったに違いない。平坦な道の方がどれだけ安全なことか。それゆえ無事に越えることが出来た時には心から安堵したことだろう。

開発の波から逃れた代わりに、本来の目的を終えた峠は、そんな感傷を自分に抱かせてくれた。
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無生野に向かう道は、先ほどの登り道に比べれば格段に良い。これなら自転車でソロソロと降りられるかなと思ってしまう道だ。けれども沢沿いの道はやはり難儀である。

峠から約1時間後、県道脇の民家が見える。峠越えもようやく無事に終わった。いやいや、お疲れ様・・・。

この後は旧雛鶴峠へ足を向けることにする。その前に雛鶴姫のお墓参りをしよう。県道を渡った反対側に案内版があり、一本の山道が延びている。そこを300メートルほど歩けばひっそりとお墓があるのだ。
墓前で手を合わせた後、再び県道に戻り、雛鶴神社にも立ち寄る。境内には雛鶴姫の石像がある。
再び県道を歩き、旧道へ分岐して、抗門手前の左手から山道に入る。IMG_00721
旧雛鶴隧道(秋山村側)

途中で鉄塔をやり過ごし、15分ほどで峠に到着する。標高は800m、こちらも綺麗に鞍部を残している。
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旧雛鶴峠。別名大ダミ峠とも呼ぶ(※1)。天神峠の別名もあり、先の穴路峠など、道志山塊の二十余りの峠は、どれもそのように呼ばれたそうだ。いずれもかつては峠に天神社があったという話である。ここで言う天神とは塞の神のことではないかと推察されている(※4)。

これにて本日の峠巡りは全て終了。疲れはしたが、充実した峠歩きだった。
やはり昔ながらの峠は良いものだ。これからも峠歩きを続けていこう。


峠歩きの景色は、まだ幾つか記録が残っております。
順次公開して参りますので、どうぞお楽しみに。


(参考文献)
(※1)「甲斐の山山」(小林経雄著 新ハイキング社 1992年)
(※2)「尾崎喜八詩文集5 雲と草原」(尾崎喜八著 創文社 1958年)
(※3)「山梨百名山」(山梨日日新聞社 1998年)
(※4)「峠の神」(岩科小一郎)(「こころの旅1 峠」岡部牧夫編 大和書房 1968年)
(※5)「山名の不思議」(谷有二著 平凡社ライブラリー 2003年)

NJS認定ピスト(競輪)自転車 ヘッドマーク当てクイズ!その2

前回は昭和59年(1984年)10月現在のNJS登録自転車でした。今回は第2弾、2年後の昭和61年(1986年)1月の一覧表です。

前回と比べて、増えたのは実は3工房しかありません。それでは早速、抜粋して・・・、
njs-4b
如何でしょう?
一番左は、よーくみますと、英語表記があるので分かります(^^;
中央の工房はすでに閉鎖、一番右は、現在も有名ですが、マークが今とは違います。
それでは正解を・・・
njs-4a
クワハラは、BMXで有名になった桑原ですね。
ウノ(サイクル工房フジシロ)は知る人ぞ知る千葉の工房。
オオタキは大瀧製作所で、今のマークはこちらのサイト様で確認できます。

それでは、前回の復習?を兼ねまして、残りの分を一気に・・・。
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(左上から)
・富士フェザー
・丸石
・エ
ベレスト
・片倉シルク
ビナス
・キングスピード
・ブリヂストン
・ナショナル
・ケルビム
・シクローネ
・カラビンカ
・レバン
・ナカガワ
・ツノダ・サターン
・KT
・ナンベイ
・アンタレス
・ニシキ
・シャーク
・ハープ
・シマザキ
・ラップ
・メビウス
・フカヤnjs-4・ビバロ
・エイメイ
・ワタナベ
・トニー・ダッシュ
・ウメザワ
・サムソン
・レベル
・ヤナギサワ
・ガンウェル
・ジオラマ
・ペガサイクル
・シブラス
・ライトニング
・ヴォーグ
・イリベ
・マエダ
・キヨ ミヤザワ
・プロトン
・レミントン
・ばらもん
・オスカ
・クワハラ
・ウノ
・オオタキ

前回の1984年と比べて、東叡社、フタバ(細山製作所)、大日本自転車の3社が外れておりますね。
という訳で、皆様、楽しんで頂けましたでしょうか。
最後にPRを・・・、三月銀輪館ではNJS認定ビルダーさんのオーダーフレームやオーダー完成車を、ピスト、ロードレーサー、ツーリング車ともに買取させて頂いております。
是非、三月銀輪館のサイトを御覧ください。フリーダイヤル:0120-68-3196(10-20時)もお気軽に。お見積りだけでもOKです!

NJS認定ピスト(競輪)自転車 ヘッドマーク当てクイズ!その1

前回の三連勝ピストをお売り頂きましたお客様から、昭和59年(1984年)10月現在のNJS登録自転車のヘッドマーク一覧表も一緒にお譲り頂きました。有難うございました。
せっかくですので、ビルダー名にモザイクをかけてクイズといきましょう!(正解は最後にて)。

ちなみにNJSとは「日本自転車振興会」の略です。NHKイコール「日本放送協会」と同じように、日本語の頭文字をとった呼び方ですね。その後、2008年にオートレース団体と合併し、現在は財団法人JKAとして運営されております。JKAの意味は、当時の配信記事によると”名称のJは何、Kは何と固定的に考えるのではなく、自転車と小型自動車のJKA、競輪とオートレースのJKAのように両団体のイメージを包含する名称として採用いたしました。”とのことです。(2008年4月1日配信ニュースより

さて、クイズの前に平成27(2015年)年9月1日現在の登録ビルダーさんを確認してみましょう。こちらはKEIRIN.JPサイトの資料室で公開されています。
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(スチール製フレーム)

ブリヂストン ブリヂストンサイクル(株) 埼玉県上尾市
パナソニック パナソニック サイクルテック 大阪府柏原市
ケルビム (有)今野製作所 東京都町田市
マキノ (有)エム.マキノ サイクル ファクトリー 千葉県我孫子市
カラビンカ 九十九サイクルスポーツ 東京都目黒区目
レバン レバンサイクルズ 大阪府河内長野市
ナガサワ ナガサワレーシングサイクル 大阪府柏原市
ナンベイ 南米商会 福岡市早良区
シマザキ (有)シマザキ 東京都八王子市
ラップ (株)根本商会 千葉県松戸市
エイメイ メイズカンパニー 東京都昭島市
ウメザワ (株)ワークセンター 愛知県松山市
レベル (株)マツダ自転車工場 東京都荒川区
ヤナギサワ サイクルスポーツヤナギサワ 東京都北区
ガンウェル (株)岩井商会 京都府京都市
ジオラマ (有)牧田工房 静岡県富士市
シブラス シブラスサイクルズ 茨城県土浦市
ヴォーグ (有)オリエント工業 神奈川県鎌倉市
イリベ サイクル工房イリベ 奈良県奈良市
キヨ・ミヤザワ チクリ・キヨ・ミヤザワ 東京都江戸川区
プロトン (有)下森製作所 岡山県岡山市
ばらもん 自転車工房ばらもん 福岡県久留米市
オスカ チクリ・ベローチェ・オスカ 茨城県結城市
オオタキ 大瀧製作所 東京都品川区
ストラトス サイクルワークスムラヤマ 神奈川県相模原市
ジロ メカニコ・ジロ 福岡県久留米市
ボンバー (株)鶴岡レーシング 埼玉県ふじみ野市
プロシオン サイクルファクトリー・オノ 愛知県豊橋市
プレスト 本城サイクルワークス 鳥取県鳥取市
エンメ・イデア エンメ・イデア・バイシクル・ファクトリー 大阪府大阪市
リンセイ・ラボ 井田製作所 栃木県真岡市
ヤマモト 山本製作所 宮城県仙台市

(カーボン製フレーム)

ボーマ (株)ASK TRADING 埼玉県三郷市
ブリヂストン ブリヂストンサイクル(株) 埼玉県上尾市
ガンウェル (株)岩井商会 京都府京都市
カラビンカ 九十九サイクルスポーツ 東京都目黒区
ボンバー (株)鶴岡レーシング 埼玉県ふじみ野市
エム・ビー・ケー (有)サイクルラインズ 京都府京都市

以上が2015年9月現在のビルダーさんです。

それでは、いよいよ!、31年前の昭和59年(1984年)に思いを巡らせて、ヘッドマークを見てみましょう!

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つづいて、裏面です。
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皆さん、如何ですか・・・?
小職も分かっているつもりでしたが、結構苦戦しました・・・(苦笑)。

それでは正解です。
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(左上から)
・富士フェザー(日米富士)
・丸石
・エベレスト(ツチヤトレィディング)
・片倉シルク
・ビナス
・キングスピード(正製作所)
・ブリヂストン
・トーエイ
・ナショナル
・ケルビム(今野製作所)
・シクローネ(シクロウネ)
・カラビンカ(ツクモサイクルスポーツ)
・レバン(東川製作所)
・ナガサワ
・ツノダ・サターン
・KT(北村製作所)
・ナンベイ(南米商会)
・アンタレス(吉田自転車)
・ニシキ(カワムラサイクル)
・シャーク(忠製作所)
・ハープ(ハープ製作所)
・シマザキ
・ラップ(根本商会)
・メビウス(栗田サイクルスポーツ)njs2
・フカヤ
・ビバロ(サイクルワークショップ・クサカ)
・エイメイ(エイメイ山口製作所)
・ワタナベ
・トニー・ダッシュ(西埜製作所)
・ウメザワ
・サムソン(原田製作所)
・ダイニホン(ダイニホン自転車)
・フタバ(細山製作所)
・レベル(マツダ自転車工場)
・ヤナギサワ
・ガンウェル(岩井商会)
・ジオラマ(上条製作所)
・ペガサイクル(ペガサイクル製作所)
・シブラス(サイクルセンタータマキ)
・ライトニング(イナズマサイクル)
・ヴォーグ(オリエント工業)
・イリベ
・マエダ(サイクルテクニカル・マエダ)
・キヨ・ミヤザワ
・プロトン(下村製作所)
・レミントン(大同機械)
・ばらもん
・オスカ(チクリ・ベローチェ・オスカ)

BSやナショナル以外にも、富士フェザー(日米富士)、丸石、片倉シルク、ツノダ、ニシキなどの完成車メーカーも見られますね。
エベレスト(土屋製作所)、シクローネ、メビウスなど、今は無き工房です。アンタレス(吉田自転車)は今はY’sロードで有名です。トーエイ社もまだNJS登録していました。
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ちなみに、2年後の昭和61年1月の一覧表もあります。皆さん、再チャレンジの準備はOKですか!→それでは、こちらへ!

埼玉 奥武蔵 高麗峠超え(峠歩きの景色)

今回の(峠歩きの景色)はお手軽な日帰りハイキングコースです。
今から8年前の”景色”ですね。


【年月日】2007年3月
【ルート】飯能駅-高麗峠-巾着田-高麗駅


本当は秩父の峠に行く予定を立てていたが、目覚まし時計を止めてハッと我に返ったら既に9時。時間を気にしながらの峠歩きも嫌だなぁと、急遽予定を変更。

以前図書館でコピーをしていたガイドブックを眺め、目に付いたのが飯能駅からの高麗峠。駅から歩けるし、子供の遠足コースでもあるらしいので、難易度も低いだろう。ここなら何も考えずポカーンと歩けそうという事で、そそくさと着替えに入る。
大袈裟な格好は嫌だったので、洗いざらしの古ぼけたジーパンに普段着のシャツを羽織る。そしてデイバッグを担いだ様は、ひと昔前の予備校生みたいな感じ。「山歩きにジーパンとは」とお怒りの向きもあるだろうが、そもそも峠越えは生活に密着したものだしね、と屁理屈をつけて西武線に乗り込んだ。
(・・・と、強がりを書いていますが(^^;、やはりジーパンは良くないでしょう。濡れた時の重さや、伸縮性の悪さはもちろん、見落としがちなのが、足に熱がこもること。かなり不快です。)

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国道299号の西武線高架をくぐった先に[高麗峠」の標柱が立つ自然歩道入口(写真)がある。
なだらかな起伏が続く路の脇には、生き物や草花を紹介したミニパネルが設置されている。
峠まではゴルフ場の高いフェンスが続くが、木々が茂り、展望が利かない代わりにゴルフコースも隠してくれるので、思ったほど気にはならない。

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路ではジョギング中のお爺さんや、手ぶらで歩く人ともご挨拶。山路お散歩コースだ。
ちなみに道幅が広いので自転車を持ち込むことも可能だろうが、飯能側入り口には「二輪車乗り入れ禁止」の立て看板が設置してあったので、念の為。
また路にはところどころ割れたタイルのようなものが敷き詰められている。てっきり暴走自転車除けだと思い、お仕事中の方に尋ねたら、路がこれ以上エグれないように敷き詰めているとのこと。その上から土を覆うとのことで、このような道普請で路が守られており有難いことですね。
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さて、峠には「高麗峠177m」の標柱とベンチが2つあるだけだ。
特に展望も無いので、元気な皆さんは素通りしていく。私は疲れたので当然ひと休み。
そのベンチでお会いした、多武峯山から歩いてきたおじさんの話によると、昔は西側にも路があり、滝へ降りることが出来たそうだ。残念ながら今はゴルフ場のフェンスで通行止め。

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体が冷える前に峠を後にすれば、フェンスも無くなり、あとは無心に歩くだけ。やがて沢に沿った良い雰囲気の路に出たので立ち止まって深呼吸。ふう、気持ちいいー。のんびりしたな~。

あとは飛び石が楽しそうなドレミファ橋を渡って、巾着田へ行けばよいのだが、路上の案内版に「ドレミファ橋はありません」の文字が。仕方なく案内通り「あいあい橋」で巾着田に入る。

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菜の花の咲いている巾着田 は、マンジュシャゲ(ヒガンバナ)の群生地でもあるので、赤い花が咲く秋が見頃だろう。脇には運動場もあり、草野球をやっている。もちろん個人所有の田んぼもある。

高麗駅まで全行程8km位だろうか。
それでも日ごろの運動不足のせいで、帰りの西武線では熟睡だった・・・。

埼玉 奥武蔵 吾野の小さな峠めぐり(峠歩きの景色)

サイクルツーリングで”峠”に興味を持って依頼、標高の低い峠へ歩きで訪れることも多くなりました。そんな昔の”景色”を思い出として綴ってみました。

【年月】2007年4月
【ルート】西吾野駅-三社(みやしろ)峠-大久保峠-梨本峠-吾野駅


今回は西から東へ順繰りと、高麗川と長沢川に挟まれた山脈の小さな峠を訪れることにしよう。
半袖姿のハイカーも見かけた西吾野駅に到着したのは12時半。国道299号を歩き、まずは吾野小学校裏から三社峠を目指すはずだった。

しかし交通量の多い車道歩きと、、また「山と高原地図」で見た峠路の(迷)の文字も脳裏に浮かび、西武線の高架を潜る手前から、早々に山路に逃れることにする。

「安曇幹線348号に至る」の黄色い標柱のある送電線巡視路に入ると、山ノ神の鳥居を高めに見ながら、急な登りが待ち構えている。
小学校のオリエンテーリングコースなのだろうか、ひらがなの書かれた標識が木に掛かっている。こんな急坂を登るとは偉いなぁ。
直登気味の尾根路に、一方のおじさんの心臓は早くもバクバク、木に寄りかかってペットボトルからガブ飲みして大休止。
喘ぎながら登ってピーク地点の送電線の鉄塔をやり過ごし、子供たち用に作られた木製の見晴らし台「トムの家」を過ぎて、「至ル三社峠近道8分」の標識でようやくトラバースに入り、峠に到着。
高山峠の別称もあるので、きっと高山不動の参拝路だったのだろう。
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峠には石の道標もある。(写真右下にて。「右たかやまみち」とあるらしいが、現地では判読不能だった。)

峠から、まずは大窪側へ。
長沢川沿いの入り口(写真)には「三社峠ヲ経テ吾野駅25分・あじさい館30分」の道標がある。
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再び峠に戻って、三社側(国道299号側)へと歩みを進める。三社側の峠路はジグザグで、先ほどの巡視路とは大きな違いだ。
やはり峠路は人に優しい。素直に吾野小学校裏から入れば良かったと、この時は思ったのだが・・・。

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実は、三社側の入り口が、件の(迷)マークの通り、ちょっと分りにくいのだ。
国道から吾野公民館で折れ、吾野小学校の前を通り、用水路に沿って民家の裏を抜け、お墓の脇から峠路に入る。でも、民家の裏を抜けるのが・・・、やっぱり気がひけますよね。

たぶん自分だったら躊躇して、絶対迷っていただろう。巡視路を辿って正解だったかも。
なお道標は一切無し。うん、だって、地元の方々だけが利用した路だものね・・・。
国道沿いのコンビニでお茶とおにぎりを調達。
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さあ、次は大久保峠だ。
入り口は「奥武蔵あじさい館」前の横断歩道(写真)から。

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伐採地の中を歩き、振り返れば、伐採でぽっかりと開けた谷の先にあじさい館が見える。
程なくして、切通しの小さな大久保(大窪)峠。
標柱もお地蔵様も無いが、雰囲気の良い峠だ。
ちなみにこの峠路、大正期に作られた「学校みち」だという。この岩のような切通しを開削するのに、どれくらいの労力がかかったのだろう・・・。
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竹林に囲まれた路になれば、もう車道はすぐ下。
写真は大窪側入り口にある木の道標。「三社峠を経てあじさい館へ」の文字の上から、ガムテープで「大窪峠」と修正してある。

長沢川沿いの道は、たまに自動車が通るが、しっとりとした雰囲気の良い道。
これなら車道歩きも苦にならない。自転車でのんびり走るのにも良さそう。

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最後は梨本峠。
本来の峠路は、念仏供養塔の脇から入る路だそうだ。
確かに明らかな路があるのだが、前半は倒木が多く、ちょっと面倒。
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車道と平行に、緩やかに高度を上げていくので、迷うことはないだろう。
倒木も無くなり、しばらく歩くと、「下る」の標識のある三叉路に出る。
ここを下ると、鉄製の階段のある路に降りるらしい。
単なる山道なので、「マニア」の方(笑)以外は素直に階段から歩いた方が良いかも・・・(^^;
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梨本坂、大久保坂とも呼ぶ。
木にロープで括りつけてあった峠名のプレートは、残念ながら落ちてしまっていた。

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さて、梨本側の入り口(写真)だが、先の三社峠以上にわかり辛い(泣)。:
西武線のガードを潜り、その先で道が右に曲がるところの、カーブミラー左脇の草に隠れた小路が峠路入り口である。
三社峠、大久保峠、そして梨本峠。
日曜日だというのに、人ひとりと会わずに、静かな峠めぐりとなった。


(参考文献)
文中の説明は全て「奥武蔵」(「奥武蔵研究会」)286号及び339号の藤本一美氏の文章から引用しました。339号には地形図(巡視路のルートも有)も記載され役に立ちました。
また巡視路の入り口や、大久保峠入り口など、具体的なコースは、サイト「峠のむこうへ」様の紀行文が大変参考になりました。
心より御礼申し上げます。


 

山梨)雪の右左口峠から鶯宿峠へ(サイクリングの記憶)

今回のサイクルツーリングの記憶は山梨県。首都圏の日帰り圏内なので、輪行にもってこいです。ただし今回は残雪の中の行軍となってしまいました・・・。


【 年月日 】 2003年3月
【 ルート 】 JR甲斐住吉駅-R358-r710-右左口峠-r36-大窪鶯宿林道-鶯宿峠-新設の林道-黒坂里道林道-金川曽根広域農道-R20
【 車 種 】 ランドナー


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JR甲斐住吉駅を8:30に出発。国道358号をえっちらおっちら登って行くと、1時間弱で峠道入口に到着する。
今回のように国道からも入れるが、手前の「宿」集落から入った方が、峠超えの本来の雰囲気を味えると思う。
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ダートな道を登りながら後ろを振り返ると、甲府盆地の町並みがクッキリと姿を現した。
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登るにつれてボチボチと積雪が増え、次第に全面雪道となり、やがて峠直下では足首までの深さになる。さすがに押すのも難儀で体力を消耗してしまう。
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ようやく右左口峠(標高850m)に到着。峠の碑は無いが、かつて「中道往還」と呼ばれた、この峠道の説明板(写真右手)がある。かつては信玄や信長、家康も往来し、また江戸時代は、静岡の沼津、吉原から山梨へ通じる「いさば」(魚介類の道)として多く使われたそうだ。

峠は積雪で一面真っ白だ。役目を終えたこの峠は、静かな雪の中で、まさにひっそりと佇んでいる。

(残念ながらこの時点でデジカメの電池が切れてしまった。)

県道36号を登っていくと、鶯宿峠を示す道標が左手に現れる。峠道は車の轍跡で除雪されている為、大部分が乗車可能だ。
しばらくして右手に分岐する小道がある。有名なナンジャモンジャの木(両面檜)のある旧峠へ続く道だが、一目見ただけでも予想以上に雪が深いことが分かる。道幅も不鮮明で、とても歩けた状態ではない。
この旧峠を訪れることが今回の一番の楽しみだっただけに残念だ。でも冬場の峠行きだから仕方ないだろう(後日再訪したところ「ナンジャモンジャの木」は、峠から黒坂峠へ向かう工事中の林道のすぐ脇にあり、そこからは簡単に行けた。
この日は雪の中のため、入り口を見落としてしまったようだ。)
その後、林道上の峠へ到着。標高は1030m、特に碑はない。

あとは大窪の集落まで下るだけだが、峠直下は足跡一つ無い全面積雪状態だ。
しかし手元の5万図には記載がなかったが、黒坂峠方面に向かう道が続いており、こちらは一本の車の轍がある。どうやら新設の林道のような雰囲気だ。もしかして大黒坂の集落へ続いているのかもしれない。

予定を変更して、様子を見ながらこの道を進むことにする。先ほどの道より積雪率が高く、押しを多用する。
しばらくすると工事現場に遭遇。日曜日だが稼動中のため、お礼を述べて脇を通して頂く。
作業員の方に、この先の進路を確認させて頂くと、やはり大黒坂に抜けるとのことで、ひと安心だ。

工事現場を通り過ぎると、黒坂峠から下ってきた黒坂里道林道と合流し、そのまま下る。
下り道ではアイスバーンに苦しめられながらも、ようやく大黒坂の集落へ。集落には、この地域が深沢七郎氏の小説「楢山節考」の構想舞台となった旨の碑がある。
その後は金川曽根広域農道に合流して、更に国道20号へ。


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千葉/房総 金谷元名林道から竹岡林道へ(サイクリングの記憶)

今回の「サイクルツーリングの記憶」は房総のマイナー?林道、金谷元名林道と竹岡林道を走った”記憶”になります。
その後、梨沢付近も訪問したのですが、残念ながら写真と記録が残っておらず、途中まとなっております。今年は2015年ですから、もう12年も前のお話ですね・・・。


【 年月日 】 2003年4月
【 ルート 】 JR保田駅-鋸山ダム-金谷元名林道-竹岡林道(本文はここまで)-白狐川沿い-東奥野林道(通行止め・撤退)-高野-相川沿い-梨沢-鹿原-鹿原林道-志駒川沿い(r182)-R465-富津岬
【 車 種 】 ランドナー


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JR保田駅を朝8時に出発。
駅前にあった看板の地図を参考にして鋸山ダムを目指す。
カエルの声が聞こえる水田を過ぎ、狭い一本道を緩やかに上っていく。
昔はこの地に温泉もあったそうだが既に無いようだ。
この先には採石場があり、大型ダンプも多いので慎重に。
浄水場の前を通り過ぎ、沢沿いの道を進んで小さなダムに到着する。

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さらに上ると、目の前に荒々しい砂山が現れ、採石場の入口に突き当たる。その左手に目指す金谷元名林道の入口が開いている。入り口は小さく、お馴染みの林道標識もないので、うっかり採石場に入らないようにしないと・・・(^^; (実は入り口を見逃して採石場に進入した私。)
この林道は、とぎれとぎれに舗装箇所もあるが基本的にはダートだ。石ころが多く、そのうち地面に岩盤が現れてきて、なかなかワイルドな雰囲気だ。

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汗をかきかき登ると、場違いにも思える立派な林道開通記念碑がある。
これより先はピーク付近を結ぶため、空が開けたような開放感だ。
眼下に保田の海が見えるポイントもあり、更に遠くには富士山をうっすらと見ることができた。

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続いて三叉路に到着する。西へはそのまま金谷元名線が続くと思われるが、今回はそのまま北へ直進して、竹岡林道を下る。
この林道も、先の道以上に大変だ。ぬかるみや水溜りが多く、四駆やバイクが走った跡と思われる深い轍がついており、何度も車輪が取られそうになる。ええ、もちろん、楽しかったですヨ(笑)。

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やがて右手に水田が見え始めると、最後のハイライト、ご覧のとおりの素彫りのトンネルだ。
これにて林道も無事に終了。8キロ程度の短い距離だが充分にダートが堪能出来た。
トンネルを抜けると富津竹岡ICのすぐ側に出たが、そのギャップには奇妙な余韻が残る。
ここでシューとリムにこびりついた泥を拭きとって、やっとひと休み。

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山梨)湯の沢峠、上日川峠、柳沢峠(サイクリングの記憶)

今回のサイクルツーリングの記憶は山梨の3つの峠です。
【 年月日 】 2004年夏
【 ルート 】 JR甲斐大和駅-焼山沢真木(西)林道-湯の沢峠-嵯峨塩裂石林道-上日川峠(長兵衛山荘)-R411-柳沢峠-奥多摩駅前
【 車 種 】 ランドナー


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甲斐大和駅を8時前に出発。
国道20号から別れ景徳院方面へ。
しばらくは10%程度の勾配が続く。カーブの内側にぽつんと佇むお地蔵様。

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天目トンネルを抜けて、写真右手の焼山沢真木(西)林道へ。
道路脇には馬頭観音様が鎮座されていた。
写真左手は上日川峠へ向う「嵯峨塩裂石林道」。

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焼山集落は既に廃村のようだ。
錆びた廃車や、古びた家屋が道の脇にひっそりと残る。

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林道では登山客を乗せたタクシーに何台も抜かれる。皆さん、大菩薩へ登るのでしょうね。
車が通り過ぎれば、再び元の自然の世界へ。鳥の鳴き声が周囲に響き、道端ではトカゲが慌てて逃げだし、目の前にはたくさんの蝶々が舞い、それからブンブン音がすれば怖いハチ・・・。冬とは違って自然もかなり賑やかだ。
さて、写真は林道から顔を覗かせた富士山。丁度良い具合に雲がかかり、並居る山々を従えた天空の神様という感じ。まさに「おわします」という光景だ。

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本日は30度近い気温の中の走行だが、道には木陰が多く、気持ちよく走れることが嬉しい。
登山道分岐を過ぎると、勾配も多少は緩くなり、直にダートに突入。タイヤがスリップするので、ところどころ押して歩く。
この林道は大きく迂回するように延びているので、峠になかなか着かずに、少々じれったい(苦笑)。

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湯の沢峠(1652m)。大ダルミ、焼山ノタル、雁ヶ腹摺の別名もある(※)。
時刻は10時20分。ようやく峠に到着。広場状の駐車スペースとなっており、7、8台の車が停まっている。
脇には避難小屋もあり、大菩薩を縦走する人には助かるのでしょうね。
広場の先の階段状の山道を少々進めば、峠の標識がある。展望は無し。

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5万図を見ると、大峠へ通じる真木小金沢林道から派生する林道が、峠直前まで延びているので、その完全開通にささやかな期待をしていたが、やはりダメだった。
その林道方面へ向けて山道を10mほど下ってみる。随分と下草が茂り、蜘蛛の巣も張っている。あまり歩かれていないようだ。おまけに「熊出没注意」の看板も見かけ、それに今日は軽登山靴ではなくSPDシューズだし・・・、ということで、早々に断念。

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林道入り口まで戻り、時刻は11時半過ぎ。しばらく近くの沢沿いで涼んだ後、嵯峨塩裂石林道で上日川峠を目指すことにしよう。
こちらは木陰が少なく、直射日光をモロに浴びて腕は真っ赤だ。
写真は途中で姿を現した上日川ダム 。

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やっとこさ上日川峠に到着。標高は1585m。峠には長兵衛山荘(写真)がある。
山荘の前には自家用車やマイクロバスがズラリと勢ぞろい。この光景に休日の和田峠を思い出した。あちらも陣馬山の登山口の為に賑わっている。この大人数じゃ、大菩薩峠もきっと混んでいるだろうな。

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このまま塩山に戻るもの何なので、青梅街道を柳沢峠へ向かうことに。
まあ、あまり賢いコース設定とは言えませんね(苦笑)。
けれども峠も三つ目、さすがに脚は鉛のごとく重く、ペダルを踏んでも踏んでも辿りつかず、辛い登りだ。今までで一番キツかったかも…。
さて、峠を超えた後は、奥多摩駅まで基本的には下り基調の為、順調そのもの。ホッと一安心。
(※) 「甲斐の山山」 (小林経雄著 新ハイキング社 1992年)


#レポートには無いのですが、柳沢峠は2回目の訪問です。その後、一之瀬林道の犬切峠へ向かったところ、下り坂のカーブで落ち葉に車輪が乗っかり、ポテチ状態になってしまった、苦い経験があります(苦笑)。


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千葉県・高宕林道へ

今回のサイクルツーリングの記憶は、前回の大山千枚田に続き房総半島です。もう10年以上の前の記憶です。当時はかなり荒れた道でしたが、今はどうなっているのでしょう・・・。


【年月】 2002年冬。
【ルート】 JR上総湊駅-R465-(宇藤原近辺探索)-高宕林道-三島湖-香木原林道-鴨川有料道路-JR安房鴨川駅
【走行距離】 約63キロ
【車 種】 ランドナー
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冬のシーズンは比較的温暖な房総半島にお世話になってしまう。
いつものように青春18切符のお世話になって、JR上総湊駅へ。駅からは国道465号を東に向かう。近くに砂取場があるせいかダンプカーが多い。

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延々と国道を走るのも面白くないので、国道から逸れて、宇藤原(写真)から船塚へ抜ける道を探索してみるが行き止まり?だ。2万5千図では実線になっているが、地元の方にお尋ねしても「国道経由でしか道は無いのでは?」とのこと。自分の探し方が悪かったのかなぁ、でも地元の方も仰っているし、ここは諦めて国道に復帰しよう。

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鹿野山林道への入り口を過ぎ、トンネルを2つ抜け、ゴルフ場の先の根形台(バス停「植畑根形」付近)を右折して国道から離れる。
八雲神社の前を通り過ぎ、やがて上郷台でのY字路(バス停「植畑上郷」の先)では右に折れ、「石射太郎○キロ」と書かれた道標を見ながら船塚、法ノ木と過ぎるとトンネルがある。
ここが高宕(たかご)林道の起点(写真)。終点の怒田沢(ぬたざわ)まで約4km程だ。

この辺りはサルの生息地で天然記念物に指定されている。そのサル対策だろうか、畑の周りを特殊な網で囲っている農家も付近では見受けられる。幸か不幸か、見かけたのは怒田沢付近の民家の軒先で一匹のみ・・・。
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前半はダートな上にヌカルミも多く、自転車が泥だらけだ。そのうえ車の轍がひどいためにハンドルさばきが大変。途中にY字の分岐点があり、右は高宕林道の支線のため、左手に進路をとり怒田沢へ進む。路面が舗装路となり、ようやくほっと一息出来る。道端にはサルと思われる糞が多い。
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怒田沢からは三島湖(写真)を時計回りに進む。国民宿舎の前を通り過ぎ、道なりに南下して旧太郎、山太郎と進むと、やがてY字の分岐点がある。右は淵ケ沢奥米(おくごめ)林道方面、左が香木原(かきはら)林道方面になる。

当初は更に淵ケ沢奥米林道に進む予定だったが、疲労も激しいため、残念ながら次回への持ち越しだ。よって分岐は左手に進み、香木原林道を抜けて鴨川有料道路へ抜ける。

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写真は香木原林道起点にて。引き続き舗装路だ。
登り坂はさすがに押しが入る。房総の林道は、標高の高い山が無いかわりに起伏が多いので、峠超えとは違ったペース配分が必要だ。

この後は有料道路経由で(自転車は20円)、鴨川市街地まで快適に下り、しばらく海岸線をポタリング。本日のサイクリングの余韻に浸った後、公園の水場で自転車の泥を落として安房鴨川駅に向かった。


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