埼玉県のコレクター様より、未使用フレームを出張買取でお売り頂きました。
有難うございました。
パイプはコロンバスSLX、リアエンドは126ミリ。
お客様がお散歩用にアップ気味のポジションに変更の為、お知り合いのビルダーさんにて、フォークコラムを溶接して長くされたそうです。
深緑の落ち着いた色合いに、フォーク肩やステーのチネリマークが素敵ですね。
ちなみに、日本でチネリを愛した人は大勢いらっしゃいますが、有名なのがプロレスラーの力道山でしょう。膝の故障予防の為に自転車トレーニングを取り入れた彼は、1960年のローマオリンピックを観戦した時に見たチネリに感服し、早速、スーパーコルサをオーダーします。
創業者のチーノ・チネリがつきっきりで対応した完成車は当時の日本円換算で54万円。当時の大卒初任給が1万5,6千円の時代ですので、給与の丸々3年分という、流石のお値段でした(注)。
こちらが創業者のチーノ・チネリ(2001年4月没)
農家に10人兄弟の7番目とした生まれ、兄弟で唯一プロのロードレース選手へ。そして第二次世界大戦後の1945年に妻の出身地であるミラノで工房を開いたそうです。
日本で有名になったのは1960年の東京オリンピックでしたね。
(写真は『イタリアの自転車工房-栄光のストーリー』砂田弓弦著アテネ書房1994年より引用)
(注:『イタリアン・ロードレーサー・ミュージアム』カー・マガジン10月号増刊 平成10年より)
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