今回のサイクルツーリングの記憶は、埼玉の林道を走った記憶です。
大きな台風直後の為、走行距離は短く、時間も4時間程と、ノンビリコースです。
【年月】 2002年10月
【ルート】 寄居駅-r294-r11-萩殿林道-七重峠-栗山林道-r11-小川町駅
【走行距離】 約36キロ
【車種】 ランドナー
関東に上陸した台風では戦後最大級となった台風21号が通り過ぎた2日後。道路状況が心配だったが、秩父の七重峠を超える全舗装の林道を走ることにした。
寄居駅を8時30分に出発。全長約4.5Kmの林道「萩殿線」を目指す。
林道に入ると急に勾配がきつくなり、道幅も一車線の静かな道になる。ようやくツーリングの雰囲気になってきたなという感覚だ。この日はあいにくの曇り空だが、その代わり気温も高くはない。それでも登るにつれて額から汗が噴き出してきた。
登るにつれて徐々に展望が開けてくる。途中に「甘露水」という水場があり、水は冷たくて気持ちが良い。顔を洗って、ペットボトルにも補給。
台風で心配された路面も、小枝の散乱程度で走行に支障はなく一安心だ。峠まで、あと一息。
七重峠(七重越)(※1)に到着。
気温が涼しかったのが幸いした。これが真夏だったら恐らくヘロヘロだろう。
写真の前方の山は笠山。そして手前の青いトタンの小屋は材木小屋と思われる。
ちなみに笠山はその形状から、別名「乳房山」「乳首山」とも呼ばれているそうだ(※2)。
下りは林道「栗山線」と名称が変わるようだ。
勾配が急なためスピードが出やすい。ひび割れた路面と、忘れた頃にやってくる対向車の存在があるので、ここは慎重に走る。
下界に広がる関東平野がよく見渡せ、気持ちが良い。
途中には再び水場があり、先の案内図によると「延命水」という名前がついているようだ。
炎天下の峠越えなら、まさに命の水だ。
赤木のT字路にぶつかって、ここで林道も終了。小川町駅方面へはこのT路を左折するが、試しに右折して小さな館川ダム(写真)まで進んでみた。
その先の都幾川村方面へ向かう道路が、2本とも橋の崩落により通行止め。よってダムの地点で引き返す。後は小川町駅に向かってペダルを漕ぐだけだ。12時30分に駅に到着した。
(※1)「奥武蔵 250号」(奥武蔵研究会)『奥武蔵の山名・峠名正誤表(編集部)』によれば、「笠山峠」、「七重峠」の呼称は、ハイカーの仮称が一般化したものだという。地元(白石側)では「カゴ山のタル」と呼ぶという。
(※2)「山村と峠道」(飯野頼治著 エンタプライズ 1990年)
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